スイカ食べたい日記

本・映画の感想、適応障害の経過、暴君な夫との日常

構って欲しい暴君

暴君はとにかく周囲の(というか私の)注目を自分に集めたがります。

外では衝動を抑えられるのか、自分に注目が向いていなくても我慢できるようですが、

こと私と過ごしている間、暴君は常に私の注目を欲します。

 

私はどちらかというと一人の時間が優勢で、

必要なときだけ相手がいればいい、後の時間はお互い好きにすればいいと思っています。

そのため、大体の喧嘩はこんな感じで勃発します。

暴君「こっちを見ろ、こっちの話を聞け!」

私「してほしいことがあるなら、自分で言え!」

 

時間管理のできない暴君

暴君は時間管理ができません。

それは彼自身、自覚があるようで「早く偉くなって秘書に全部任せたい」などとよく言います。

 

先日、暴君が出かける用事があり、同じタイミングで私も家を出ることにしました。

彼は時間に余裕を持って支度することができないため、出かけ間際はいつも私が待たされます。

結局時間ギリギリになり、「ほんっと人に興味がないよね! 今何時とか教えてくれたっていいでしょ! 電車の時間伝えてるわけだしさぁ!」と、ぷりぷりしながら走って行きました。

平民(私)は訓練されているので、この程度の八つ当たりは穏やかに受け入れることができます。

ですが、正直なところ、「お前の準備状況など知るか。25歳にもなって一人で支度できないのか」と思います。

 

彼は「察して欲しい・気を遣って欲しい(ただし俺は人に気を遣うとストレスが溜まるからしない)」で、私は「やって欲しいことがあれば、それは言葉にして相手に分かるように伝える」と考えています。

暴君も付き合った当初は「察してくれるの待ちは良くない。ちゃんと言葉にしよう」と言ってくれていたのですが、

いつの間にか「お前は俺に気を遣え、言われなくてもやれ」となってしまいました。

 

今回の場合は「暴君の準備状況を見て、彼に言われずとも適切なタイミングで時間をアナウンスする」が正解でした。

もし秘書がついたとしても、流石にそこまではしてくれないと思うよ……

 

風邪をひいた暴君

暴君が風邪をひいた時のこと。

彼に食べられるものを聞き、私はコンビニに買い出しに行きました。

頼まれたヨーグルト、プリン、スポドリなどを買って帰ると、暴君は弱々しく「ありがとう」と言いました。ここまでは平穏です。

私が袋からプリンを出した時です。そのプリンが気に食わなかったようで、

「こいつwwwやりおったなwww」

と半笑いで言いました。

 

私は意地悪でそのプリンを選んだ訳ではありませんし、そもそもプリンの具体的なリクエストを今まで聞いたこともありません。

風邪をひいた暴君のためを思って、自分の買い物はほとんどせずに買ってきたのに、その言い方はあんまりだと思いました。

最初は暴君も「いや、プリンの好みは言ってなかったし、今初めて言ったことだから……」と自分の発言を悔いていましたが、

次第に「ありがとうって言ったんだからさ……そんなネチネチ言うなよ」と苛立ち始めました。

 

「ありがとう」は確かに大事な言葉ですが、魔法の言葉ではありません。「ありがとう」を言えばその後の発言も全て許される訳ではありません。勘違いしないで欲しいものです。

「こいつwwwやりおったなwww」この発言は、どれほど寛容な見方をしても褒め言葉ではありません。

そう言うとジョークだとかネタだとか言い出しそうですが、ジョークもネタもTPOを弁えなければ只の侮辱です。

 

この件は暴君も少し引け目を感じるのか、大爆発には至りませんでした。

ただ、「嫁ちゃんが熱を出したときは、優しく看病してあげたんだからさ、それを忘れないでよね」と恩着せがましく言ってきたのは疑問です。

常日頃から優しければ、私も彼に優しくしないと…! と自省することもできたでしょう。

心理学で言うところの「返報性の原理」です。

しかし彼は、私のメンタルが落ち込み、動くことも考えることもままならない時に

「そういう態度ほんと迷惑、ストレス溜まる、実家に帰れよ」

といった趣旨の発言をしているのです。

 

前述の通り、私は自分のして欲しいことは正直に伝えるタイプなので、

「今は何も言わず見守って欲しい、回復するのに時間が必要」

と伝えましたが、「俺はそういうの無理。疲れる」と断られました。

 

落ち込んでいる人を見て良い気分にならないことも、自分も引きずられて落ち込んでしまうことも分かります。

ただそれを、無抵抗で立場の弱い私に言っておきながら、何故自分は優しくしてもらえると思ったのでしょうか。

人は自分が「してあげた」ことは「された」ことの3倍強く記憶に残る、とよく言いますが、本当にその通りなんだなぁと思いました。

 

話を聞いて欲しい暴君

暴君と一緒に出かける時の話です。

いつも通り、彼は出かける直前まで準備が終わらないので、私は先に玄関の外で待っていました。

その日は少し肌寒く、暴君は服装に迷っていたようで

上着羽織ろうかな、どうしようかな」

と何度も繰り返していました。

それが独り言に聞こえた私は、何回目かの「どうしようかな」に対して

「寒いなら羽織ったら良いんじゃない? 私は寒くないけど」

と答えてポケモンGOをしていました。

 

この態度が気に食わなかった暴君は「今日はもう一緒に居たくない!」と臍を曲げてしまいました。

私は「着るかどうかくらい、自分で決めろや。体感温度は人それぞれなんだし」と言ったのですが、

今回の暴君は「着るかどうかの判断は自分でする! 話をちゃんと聞いて欲しい!」でした。

 

話をちゃんと聞いても、「着ようかな、どうしようかな」しか言ってないじゃん……と思うのですが、暴君的には「着てきたら?」の一言が欲しかったようです。(いや、言うたやん)

暴君がゲーム中、私が話しかけても彼はゲームを優先するので、私はゲームがひと段落するまで会話を待ちますが、私が暴君よりゲームを優先することは許されないのです。

 

それにしても、「私の話をちゃんと聞いて! こっちを見て!」は、若い女の子なら可愛い我儘ですが、25歳の男性が言っても……可愛くないですね。