スイカ食べたい日記

本・映画の感想、適応障害の経過、暴君な夫との日常

【読書感想】在宅ハックス 小山龍介

本書は著者が在宅ワークを実践する中で、在宅だからこそできる効率化のテクニックを紹介している内容です。

仕事のみならず、読書や勉強にも活用できそうな内容ですので、時間のある今のうちに、自分が集中できる環境を作って行きたいと思います。

 

仕事環境は余計なものがない状態にする

著者の小山さんは「散らかったものが目に入り続けると、脳の認知資源が枯渇して集中力がなくなる」と述べています。

認知資源というと難しい用語に感じますが、要は「気が散る」という意味になるかと思います。

 

確かに、休職前私はリビングで仕事していました。机の上は朝ごはんの皿が出しっ放しだったり、ソファにリモコンが無造作に置かれていたり、あまり片付いてはおらず、認知資源を使い果たしている状態だったのかも知れません。

自分はなんて集中力がないんだ、と嘆いていましたが、実は環境が集中力を妨げていたのだと思います。(まあ、その環境を作り出しているのは私なのですが……)

 

いくら片付けようとしても、リビングは仕事専用の場所ではないので、どうしても余計なものが目に付きます。

そこで、玄関の靴箱の上のスペースをスタンディングデスクのようにしてみようかと考えています。

芳香剤置いたり、デスク用のライトを置いてみたり……玄関は靴さえ片付けてしまえば何もないので、気が散ることもなさそうです。

壁に向かって作業するのも気が滅入りそうですので、写真や絵を飾って開放感を出すのもいいですね。

 

ベランダにテーブルと椅子を置いて、オープンカフェ風にしてそこで作業するのも気分転換いちょうど良いかな〜なんて考えています。

これからの時期は少し寒いかもですが、ベランダもやはり気が散るものが何もないので、集中しやすい環境だと思います。

 

仕事の環境で五感を心地よくする

嗅覚:芳香剤やアロマディフューザーを使う

 本書だけでなく、私がこれまで読んだ『「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方』(川野泰周)や『本当に頭が良くなる 1分間勉強法』(石井貴士)でも言及されていたように、香りというのは脳のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

 今は無印良品のアロマディフューザーを使っているのですが、寝る前にしか使っていません。

 無印良品には様々なシーンを想定してブレンドされたアロマオイルが揃っていますので、集中力が上がりそうなものや、気分をリフレッシュできそうなものを試してみたいと思います。

 

聴覚:Apple Musicで適した音楽を聴く

 今のApple Musicにはフィットネス中や集中したいシーンにオススメの楽曲がプレイリストとしてまとめられているので非常に便利です。

 他にも、朝一番は自分のテーマソングで気分を高めたり(『習慣を変えれば人生が変わる』マーク・レクラウ)、少し疲れてきたらジャズを流してリラックスしたり(『心と身体の正しい休め方』川野泰周)、音楽の力を使っていきたいと思います。

 

以下は本書では言及されていませんが、私なりに「他の感覚も試せそうだな〜」と思った内容です。

 

触覚:ベランダで外の風、気温を感じながら作業する

視覚:自然風景の写真を飾る

味覚:ビターチョコレートを食べる

 

ゲーム感覚で取り組む

 よく「仕事をゲームだと思え! 遊ぶように仕事できるやつが最強!」なんて意識高めなポジティブな言葉を聞いたりしますが、私にはとてもゲームだとは思えませんでした。

 そもそもゲームに人が嵌る仕組みというのは、そこそこの難易度の課題に対して取り組み、その結果がフィードバックされることで脳が快感を得るのだとか(聞きかじりの知識で、正確ではないかもです)

 だとすれば、私が仕事をゲームだと思えないのは、①課題の難易度が適切でない(高すぎるor低すぎる) ②取り組みに対するフィードバックがない の2つが要因として考えられます。

 

 本書ではこのうち、②取り組みに対するフィードバックについて、ポモドーロテクニック+レコーディングという手法を紹介しています。

 ポモドーロテクニックと言えば、25分間の作業+5分間の休憩を1ポモドーロとしてサイクルを回すことで集中力を維持するテクニックですが、

 これにプラスして、1ポモドーロでどのくらい作業ができたか・集中できたかを記録し、把握します。

 取り組んだ内容に対して振り返りをすることで、フィードバック効果を生み、ゲーム感覚で取り組むことができるのだそうです。

 

 何ポモドーロで〇〇までやる! というように、自分なりにゴールを設定して、達成すればご褒美とすれば、さらにやる気と集中力が上がるかも知れません。

 

自分なりの気分転換方法を持つ

 在宅ワークの場合、どうしても家にこもりがちになります。

 そこで本書では、運動不足にならないよう体を動かす気分転換が推奨されています。

 例えばリングフィットアドベンチャーで運動不足解消 昨年秋頃に抽選で手に入れてからほぼ毎日続けていたのですが、今年3月末の引越しを機に中断してしまいました。

 本書で小山さんがオススメされているのを見て、そろそろ再開してみようかなと思いました。

 その他にもYoutube、TEDで情報をインプットしながら早歩き 私はVoicyを聴きながら散歩するのが日課になっていますが、TEDで英語学習しながらウォーキングもカッコよくて気分が上がりそうです。

 運動以外のところでは、瞑想を取り入れる(多数の書籍で推奨されていて、もはや定番ですね)、ワーケーションしてみることもオススメされていました。

 コロナが落ち着くまで東京から地方に行くことは中々憚られますが、都内のホテルに泊まってみるのも気分転換としてアリかな〜と思います。

 

本書を読むにあたって、休職前の仕事内容を念頭に置いて、取り入れられそうなことをピックアップしてみました。

正直なところ、「早く復帰しなきゃ!」や「休んでいる間、少しでも有意義な時間にしないと!」と焦っている感じは否めません。

病院の先生からは「今はまだゆっくり休んで、仕事に対して『やってみてもいいかな』と思えるようになってから、復帰のことは考えましょう」と言われているので、

仕事に対してもう少し前向きになったときには、この内容を参考にしていきたいと思います。