【読書感想】超ズル賢い勉強法 藪田崇之
タイトルが魅力的ですよね、勉強法にズルなんてあるの? と興味をそそられます。
結論から言うと、本書で紹介されている勉強法のズルポイントは
机に向かってガリガリ何時間も勉強するんじゃなくて、遊んだりテレビ見たり、自分の好きなことをやりながら勉強も両立させちゃおう
といったところかな、と思います。
本書は資格取得のための試験勉強や、高校・大学受験をする人向けです。
勉強=嫌いなことを我慢して机に向かってバリバリやる、と考えている人にオススメかもしれません。
私はこの手の勉強法の本に中学・高校時代にハマっていたこともあり、既にやっているな〜と思う内容もありました。
高校・大学受験の勉強では、休みの日に集まって勉強しようと友達を誘ったり、好きなテレビ番組を見ながら片手間で英単語眺めたり、寝る前は好きなパズルゲームの時間を確保していたり、
長い距離を息継ぎしながら泳ぐように、好きなことで気分転換しながら乗り切っていました。
本書では「ズル賢い勉強法」と呼ばれていますが、こうしたやり方こそが正攻法じゃないかなと思います。
机に向かってガリガリ、は一夜漬けならまだしも、長期間の勉強が前提の受験においてはあまり良い方法ではないと言えます。
本書で私が特にポイントだと思ったのは、「遊びの予定を優先して、余った時間に勉強する」です。
高校・大学受験では少し難しいかもしれませんが、資格試験や仕事のスケジュール管理にはこの考え方は使えるなと思いました。
藪田さんは「好きなことを我慢させられるから勉強が嫌いになる。それなら好きなことを優先してしまえばいい」と言います。
これは本当にその通りだな〜と思いました。
勉強嫌いな子って、好きなことを制限されて勉強を強制されるから勉強を嫌いになってしまうんですよね。
だから、まずは好きなこと・やりたいことを優先する。そしてその上でスケジュールの空き時間に勉強を組み込む。
仕事でも、まずは自分のプライベートを楽しみな予定で埋める。そうすると、残った仕事の時間で効率的に仕事に取り組めるのかもしれません。
コロナのせいで外出が制限され、比較的アウトドア派だった私はやりたいことをひたすら後回しにしてきました。
例えば海外旅行。
学生時代によく一人旅をしていましたが、行く先々で出会う社会人の先輩たちと話していると、「社会人になっても連休とかで旅行いけるし、学生と比べものにならないほどお金があるからもっと楽しいよ」なんて励まされることが多々ありました。
しかしコロナのせいで海外はおろか、国内の旅行すらも制限される事態に……
仕方ない仕方ないと言い聞かせているうちに、私は自分の欲求を発散させるのではなく、押さえつけるようになっていたのだと思います。
自分のやりたいことに向き合ってあげなかったから、今は息継ぎもできずに溺れてしまっているのでしょう。
今もあまりやりたいことが思い浮かびませんが、何かをやりたいという意欲が湧いてきたら、その時はしっかり拾ってあげて、優先してスケジュールに入れたいと思います。