【読書感想】習慣を変えれば人生が変わる マーク・レクラウ
本書では、人生を好転させるための良い習慣が100項目に渡って紹介され、項目によってはワークが付いていて自分なりの考えを深められるようになっています。
100項目全てを実践しようとすると、一日中習慣のことばかり考えてしまいそうなので、そのうち私が取り入れたいと思った項目をいくつかピックアップしました。
自制心と意志力
著者は、自制心と意志力があれば人生で大きなことを成し遂げられると言います。
大きなことを成し遂げたいかは別として、私は自制心も意志力もどちらもないな〜と感じます。
自制心の無さは、楽な方に逃げようとしてしまう姿勢に表れています。
今のうちに自制心を鍛えておかないと、復職したとしてもすぐにまた休職してしまいそうです。
こんな風に不安がっているうちは、まだメンタルが不安定なのかもしれません。
意志力もありません。目標や理想の姿がないから、自分の意志も意欲も沸いてこないんだと思います。
自分はどうしたいのか、どうなりたいのか、ついつい実現可能性を踏まえて考えてしまいがちですが、そうすると今の私に取れる選択肢はあまりに少ないです。
まずは現実的な制限を無視して、どんな自分だと毎日が楽しいのかを考えてみようと思いました。
本書では自制心・意志力を鍛える方法として、目標を細分化、一つ一つやり遂げることから始めてみることを推奨しています。
つまり実行のハードルを低くするという話で、以前読んだ本でも何度か出てきました。
家事や運動など日々の一つ一つのタスクに対して、小さい目標を設定して、少しずつクリアしていく。こうした成功体験の積み重ねが、自制心・意志力となるのだと思います。
また、目標達成後の姿をイメージすることも推奨されています。
私は朝のウォーキングを習慣にしたいと思っていますが、特に朝起きれない時などに、布団の中で今起きて散歩に行ったらどんなに楽しいか想像して見ることから始めたいと思います。
良い習慣を身につける
「習慣」で検索するとたくさんの本や記事が出てきます。
私もこんな本を読むくらいだから、良い習慣を身につけて、毎日を有意義に過ごしたいと考えています。
金融の複利に例えられるように、良い習慣の積み重ねは良い結果を生むと頭では理解していますが、それでもいきなり良い習慣を身につけるのは難しいです。
朝は眠いですし、外に出るのは怖いし、料理するのはめんどくさいし……
本書では良い習慣の重要性を説きつつ、1ヶ月で3つ、3ヶ月で10個の習慣の確立を推奨しています。
これは社会人になりたての、入社直後にやっていたことがあります。
まず最初の週は6時起きに慣れて、その次の週は朝ごはんを作ってみる、さらにその次はお弁当に挑戦…
いつの間にか週次の目標設定をやらなくなってしまいましたが、毎週自分にとって良いことをしているという達成感を味わえて楽しかったのを覚えています。
まずはウォーキングを始め、身につけたい習慣を10個考えてみようと思います。
現状認識を改める
本書では、物事の良し悪しは考え方次第である、とシェイクスピアの言葉を引用しています。
悪いと感じる状況、失敗と思うような経験にもポジティブなことを見つける習慣を身につけるのです。
今の私は非常にネガティブ人間で、マイナスに感じる状況に良い面を見出すなんてとても難しいと感じます。
そこで本書では、状況に対してポジティブな表現で言語化することを推奨しています。
例えば休職
今自分が置かれている状況を改めて振り返ると、情けなく、罪悪感に溢れ、どうしようもない絶望を感じて落ち込んでしまいます。
それをポジティブな表現で捉え直すと、
「今は自分に合った生き方、考え方を探すために時間を取っている」
「健康を取り戻すために休養する時間が必要」
こんなところでしょうか。
大学生の頃は割とポジティブで、こんな考え方をしていたように思います。
お金がなく、光熱費を払うのも苦しい時は
「こんな経験、むしろ今のうちしかできない」と開き直ってお金の工面に勤しんでいました。
ひとり旅でトラブルがあった時も、バイトで嫌なことがあった時も
「飲み会での話のネタになるな〜」と思っていました。
いつの間に私はこんなにネガティブ人間になってしまったのでしょうか……
感謝の気持ちを大切にする
本書では感謝の気持ちを持つことの効果を紹介し、その日に感謝したことを3つ程度日記に書き留め、寝る前に振り返ることを勧めています。
感謝は気持ちの余裕がないとできないことだと思います。
余裕があれば、仕事上でも日常生活でも、人の些細な気遣いに気がつき、感謝することができます。
気持ちが落ち込んでいる今は、感謝よりも「申し訳なさ」や「罪悪感」でいっぱいになってしまいます。
あるいは、今まで何とも思わなかったような些細なことにも攻撃的になってしまうこともあります。
最近感謝できているかどうかは、自分の気持ちの余裕を測るバロメーターになりそうです。
感謝日記をつけて、それを振り返ることで自分のメンタルの回復具合、不調具合を観察してみようと思います。
失敗を恐れず、前向きに捉える
いわゆる成功者の多くは、その偉業の陰でたくさん失敗をしているとよく言われますよね。
何かを成し遂げようと行動を起こすと、大抵の場合は失敗します。
本書では失敗を恐れないためにエジソンの名言を引用しています。
失敗したのではなく、うまくいかない方法を一万通り見つけることに成功した
でも私は捻くれているので、「そんなの、成功した後だから言えるんでしょ」と穿ってしまいます。
私には出口さんの「だいたいの人の企ては失敗する。むしろ失敗したら多数派になる」という考え方の方がしっくりきます。
失敗は怖い。でも、みんなと違う道を歩く方がもっと怖い。
卑屈で小心者な考え方ではありますが、このくらい身の丈に合わせて、失敗を恐れないようになりたいものです。
アファメーションを活用する
アファメーションは自分が望む状況について、肯定的に宣言することと本書にて紹介されています。
本書ではアファメーションによって潜在意識にポジティブな言葉を信じ込ませ、それに基づいた行動が必要な人や物を引き寄せる、といった効果があるとされています。
これは心理学でいうカラーバス効果に近いと言えます。
また、認知行動療法にも近いのかな、と思います。
今の私は自分に対してとても否定的です。
あれができない、これができない
だから私はダメなんだ、生きていても無意味でみんなに迷惑をかけるだけなんだ……
ふとしたきっかけで思考がそんな風に傾いていくと、あとはズルズル坂道を滑り落ちるように気分も落ち込んでいきます。
そんな日はソファにうずくまって泣くことしかできず、そうした自分の状況を見てまた落ち込む、負の連鎖に容易に陥りやすい状況です。
落ち着いている時は、「今はそんなこと考えなくていい」と冷静になれるのですが、否定的な思考の癖はなかなか治りません。
アファメーションを活用して、自分にポジティブな癖付けを行っていこうと思います。
自分で自分を洗脳しているみたいですが、何事も辛いと考えてしまう現状よりは遥かにマシです。
上記以外にも「早起きして散歩する」や「瞑想をする」などの具体的な行動習慣も紹介されていました。
特にこの二つは、他の書籍でもストレス軽減・メンタルの向上に効果的だと言われていますね。
これを踏まえて、まずは以下の習慣を身につけたいと思います。
- 毎朝散歩する
- 寝る前に瞑想の時間を取る
- 感謝日記をつける
- 自分を褒める日記をつける
- 毎朝アファメーションする
今の私は不安感や絶望感よりも、焦りや罪悪感が大きいと感じています。
だからこそ、このような習慣化だったりビジネス書を読んで、早く良くならなきゃ、休職前よりも強くならなきゃと意気込んでいるような気がします。
前向きに何かに取り組むことは良いことですが、「早く早く早く!」と自分を急かすのはあまりよろしくないはずです。
ちょっとずつ、ちょっとずつ調子を上げていければいいなと思います。