【読書感想】本当に頭が良くなる1分間勉強法 石井貴士
これはちょっと前に出版された本で、私が中学生の頃に読んでいました。
冒頭からアレですが、私は「1分間勉強法」については中学生当時から一度も実践したことはありません。
タイトルで提唱されている1分間勉強法には、本を1分で読み切る方法が紹介されていますが、
本の虫としては「いやせっかく読んでるのに勿体なくない…? ほんとに内容頭に入るの…?」と感じてしまいます。
しかし、本書で紹介されているその他の部分については、中学・高校時代の勉強に取り入れていた部分もあり、今回改めて読んでみようと思いました。
モチベーションが上がる
本書冒頭では、石井さんが1分間勉強法にたどり着いたきっかけとなる大学受験の話が紹介されています。
現役時代に全滅し、一浪の末慶応に合格されていますが、その過程は同じ受験生の私としては勉強のモチベーションになりました。
また、随所に石井さんの「誰でもやれば出来ます!」というメッセージが見られるため、読んでいるだけでも励まされている気持ちになれます。
読書こそが自分への最大の投資
石井さんはとにかく多読を推奨されています。
一つのジャンルについて、200冊読めば専門家になれる、と本書で仰っていますが、その点については「ほんまかいな」と軽く流します。
たくさんの本を効率的に読むための方法として、「ワンミニッツ・リーディング」を提唱されています。
この手法では、文章を目で追わず、とにかくページをめくり続け、気になったところに印をつけるというやり方で一冊を終えます。
私はそこまで大胆な読み方はできませんが、斜め読みをする時に一部取り入れていることに気がつきました。
例えば専門用語がたくさん出てくる文章は、門外漢の私が丁寧に読み込んでも目が滑ってしまい、挙句「やーめた」と本を閉じてしまいます。
そういった時は文章を目で追わず、さらっと眺めるだけにして、自分が知りたいなと思うキーワード周辺だけを読みます。
そうすることで、なんとなく概要が掴めたりすることもあります。
五感を活用する
石井さんは「ワンミニッツ・リーディング」にさらに色彩を取り入れます。
色付きのルーズリーフに覚えたい事項を書くことで脳が刺激され、より記憶に残りやすくなる、というのです。
論理的思考は主に左脳で行われますが、ここでは色を用いることで右脳を活用するのだそうです。
また、本書では勉強の際は視覚だけを使うのではなく、音読したり(聴覚)、歩き回ったり(触覚)するなど、五感を使うことで記憶の定着を促します。
この五感を刺激、活用する勉強法は本書を参考に中学生時代から続けていました。
私は聴覚、触覚のみならず、ご飯を食べながら単語を眺めたり(味覚、行儀が悪い)、ハッカ油を染み込ませたティッシュを机の上に置いたり(嗅覚、アロマオイルなんて洒落たものは家になかった)、いろいろな方法を試していました。
時間ごとに勉強内容を変える
石井さんは1日を三分割し、朝・昼・夜で勉強内容を変えようと提唱されています。
これは脳の働きが朝は鋭く、夜になるにつれて鈍くなっていくためです。
半年くらい前、TOEICの勉強をしていましたが、その時は朝は問題演習、夜は単語の暗記、といった具合に時間帯で勉強内容を変えていました。
本書は画期的な勉強法が紹介されており、画期的過ぎて万人に向いている方法かというと、必ずしもそうではないと思います。
ただ、本書での石井さんの勉強に対する姿勢はモチベーション向上に繋がります。中高生時代の私は定期的に読み返し、「頑張るか!」と気合を入れていました。
また勉強法の中でも取り入れられる点があったり、時間の使い方も紹介されていたので、今の自分にも活きてくるものが多いな、と感じました。